空港土木施設点検評価技士認定制度について

1. 概要

滑走路や誘導路、エプロン等の空港土木施設については、高度経済成長期以降に整備された施設であり、今後の経年劣化が懸念されています。空港土木施設の適切な維持管理を行うためには、施設に関する法令や基準等を熟知するとともに、点検・診断、修繕等に関する高度な知識、技術を有する技術者を育成し、将来にわたり確保することが求められております。

空港では、空港及び航空機運航の安全性を確保するため、特有の施設が設置されるとともに、制限区域、制限表面、航空管制等の種々の運用ルールが設定されています。
空港土木施設の点検・評価等の実施にあたっては、航空機の特性の把握はもとより、このような運用ルール等の空港特有の専門的知識についても理解することが必要です。

本資格認定制度は、空港土木施設の点検・評価に優れた技術者を審査の上、空港土木施設点検評価技士として資格認定することにより、空港土木施設の適切な維持管理に貢献するとともに、空港土木施設の点検・評価に係わる人材の育成と確保および技術の伝承に寄与することを目的とするものです。

2. 試験について

1)申込み

SCOPEホームページにて申込み https://sikaku.scopenet.or.jp/inspector/guide.html
詳細については、受験案内を確認してください。

2)資格要件

滑走路、誘導路及びエプロンの点検・診断業務の実施にあたり、施設の管理における保安上の基準に関する法規等に加え、的確な点検・診断手法により、異常の程度を適切に評価するために必要な知識および技術に加え、業務の管理および統括を行う能力があること。

3)受験資格

以下のA及びBの2条件を満たしていることとします。

受験要件A 以下のいずれかの資格を有する者
1級土木施工管理技士又は2級土木施工管理技士
1級建設機械施工技士又は2級建設機械施工技士
技術士(建設部門、総合技術監理部門(建設))
測量士
土木学会が認定する1級以上の技術者
RCCM(港湾及び空港部門又は道路部門)
1級舗装施工管理技術者又は2級舗装施工管理技術者
受験要件B 「空港土木施設の点検・評価」に関して通算3ヶ月以上の「実務経験」を有する者

4)試験の実施要領

試験方法、出題分野等は以下の通りです。

試験方法 出題分野 出題数等 試験時間
択一式 空港土木施設の点検評価に関する専門知識 25問  90分
記述式 記述式(専門論文) 1問(1,200字以内)  90分

5)スケジュール

申込みから資格認定までの流れは以下のようになります。

 

スケジュールの流れ

 

 

3.資格認定制度規程

 

 

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